課題管理システム導入事例
従来と同じくExcel入力なのでスムーズに定着
急速に進む自動車の多様化・高性能化を支えているのがバッテリーです。電気自動車(EV)はもちろん、ハイブリッド車(HEV)やガソリン車も、バッテリーは始動用・駆動用を始めライトや空調など、車に必要とされる多くの機能を支えています。
株式会社 GSユアサ様は、バッテリーの技術革新を通して、快適・安心・安全なエネルギーシステムを世界に提供する「エネルギー・デバイス・カンパニー」です。
自動車やオートバイのエンジン始動用バッテリーとして搭載される「鉛蓄電池」や、ハイブリッド車や電気自動車などのエコカーに駆動用バッテリーとして搭載される「リチウムイオン電池(LiB)」をはじめ、フォークリフトなどの電動車両向け、携帯電話基地局やビル・上下水道・発電所などの社会インフラ設備向け、さらには有人潜水調査船や人工衛星、ロケットといった最先端の特殊用途でも、同社の製品が広く採用されています。
卓越したその技術で、エネルギーの新たなカタチを模索する同社のテーマは、常に変化する社会環境に迅速かつ効率的に対応できる人材の育成と、その課題の明確化でした。
当社は、これまで100年に亘りバッテリー開発に携わってきました。当社の製品が幅広いフィールドで活躍できているのは、常に時代の声に耳を傾け、新しい価値提供を持続してきた成果です。それは、企業理念である「革新と成長」のとおり、業務プロセスの刷新や新技術の開発などを通して様々な「革新」を生み出し、グローバルな社会課題の解決や地球環境保全に貢献すると同時に、自社の 収益を拡大して継続的に「成長」していくことです。
その主役である現場で働く従業員には、階層別研修やビジネススキル・コミュニケーション研修などで、キャリア開発やマネジメント能力の向上を図ると共に、方針管理に基づく課題管理・人事考課制度を軸に、やりがい・能力・成果を最大限に高め、自律型人材の育成に取り組んでいます。
課題管理制度の運用は、課題記入シートが紙(エクセル)ベースであったことから、課題設定・目標統合面談、実行、進捗管理、実績解析、評価、フィードバック、次の課題設定というPDCA サイクルを回すうえでの煩雑さが課題となっていました。また、経営幹部、部門責任者、人事部門において課題管理実施状況のリアルタイムな把握や情報共有、情報蓄積も課題となっていたことから、ICTを活用したマネジメントシステムの導入を検討することといたしました。
課題管理は、従業員一人ひとりが上位方針からブレイクダウンされた課題について、本人の努力や意欲などのプロセスも踏まえて、達成度合いを評価するもので、個々の課題は、可能な限り定量的に課題内容・目標値を課題シートに記入します。
上長は、人材育成と課題クリアの双方の視点で従業員をサポートしていますが、紙シートによる課題管理は、進捗状況の確認や過去の評価などを確認することに手間がかかっていました。従業員数も10年前の1.3倍の3,800名までに増え、人事部門では、シートの回収・評価集計・保管業務が煩雑な業務処理となり、システムを使用しない運用は限界でした。
「革新と成長」には、柔軟かつ俊敏な対応力が求められます。そこで、単に業務の効率化ではなく、従業員一人ひとりの能力やスキルを最大限に引き出す仕組みの構築が必要と考え、HRテック分野のノウハウが豊富な、ワークビジョンの提案する課題管理システムを導入することといたしました。
ワークビジョンの提案は、従来より利用しているExcelシートをシステムからダウンロードして課題入力を行い、申請・評価ルートをワークフローで自動回付できるものでした。
導入決定に至ったポイントは、従来の運用を変えることなくシステム対応で業務パフォーマンスの向上が見込める点でした。また、先にシステム導入を行ったキャリア開発シート(自己申告)での、システムの安定性やワークビジョンの対応に安心感があったこと、従業員が操作に慣れていたことも大きな要素でした。
課題入力や評価のオペレーションをクライアント端末で行うことで、サーバー負荷を軽減できる環境であることも評価しましたが、従業員や上長が個別にシートを管理する必要がなく、登録・運用の定型化、データ管理の一元化が可能となることに大きなメリットを感じました。
課題の設定から達成度の評価まで、全ての流れをシステム上で行えることで、全社での業務プロセスが大幅に改善されました。従業員は、Web画面にログインして課題管理シートをダウンロードできます。これまでと同じくExcel入力であるため、システムはスムーズに定着しました。上司は、タイムリーな進捗確認とフォローが容易となり、部門の課題を解消するために実行すべきことの早期把握が可能となりました。
システムで課題管理シートが電子回付されることから、人事部門でのシート管理は不要となりました。過去履歴も一元管理されたことで、これまで集計や分析に要していた時間は大きく削減できています。さらに、評価制度の変更時に、当社内で管理シートのレイアウトが修正できるなど、運用面も大きく改善されました。
申請・評価の管理業務の効率化に加え、システムを通して面談が確実に行われるようになり、上司と部下のコミュニケーションが活発化しています。
また、人事部門から事業部門へ、評価結果が適正かどうかを確認するための付加価値の高い資料を新たに提供することが可能となりました。さらに人事部門においては、課題管理制度がルール通り運用できているかどうかの総点検が実施でき、制度運用の透明性が高まりました。ワークビジョンの課題管理システムは、人材育成に加えて的確なタレントマネジメントに有効な情報基盤であると評価しています。
企業パフォーマンスの向上には、人材の適正なマネジメントが欠かせません。個人の業績を適正評価することで従業員のモチベーションが向上し、その延長線上に「革新と成長」が見込めると考えられます。
これからも、課題管理制度による人材育成を継続するとともに、方針管理・日常管理などのTQM活動とも連携し、変化する時代に順応する人事戦略を進めてまいります。
“モノづくり” はもちろん、エネルギーマネジメント技術を駆使した“コトづくり” においても革新的な挑戦を続け、世界中の人々がより豊かで安心して暮らせる地球環境・社会の実現に貢献する株式会社 GSユアサ様。ワークビジョンはICTを通して同社の人材マネジメントに貢献していきます。
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